はじめの一歩:「経営者自身のチェック」
日々、職場づくりや定着支援の相談を受けていると、
企業には大きく2つのタイプがあることがわかってきます。
- 「変わる準備ができている会社」
- 「変わりたいと言いながら変われない会社」
そしてこの差は、制度でも採用力でもなく、
「経営者自身が変わる覚悟を持てているか」です。
これが、組織改善の9割を決めます。
このチェックリストは、経営者が 「今の自分に組織改善を進める準備ができているか」
を事前に確認していただくために作りました。
数分でできますので、ぜひチェックしてみてください。
経営者セルフチェック(7項目)
※「はい」が多いほど、組織づくりの成功確率は高まります。
① 過去の退職やトラブルを振り返り、 「自分にも改善点があったかもしれない」と思える
☐ はい ☐ いいえ
② 自分の行動や関わり方も変える必要があると感じている
☐ はい ☐ いいえ
③ 小さな取り組み(月1回の面談など)を継続できる
☐ はい ☐ いいえ
④ スタッフを「従わせる対象」ではなく「共に職場を作る仲間」として見ている
☐ はい ☐ いいえ
⑤ 専門家の助言を「批判」ではなく「改善へのヒント」として受け止められる
☐ はい ☐ いいえ
⑥ 育成や採用を「コスト」ではなく「未来への投資」として捉えられる
☐ はい ☐ いいえ
⑦ トラブル時に「相手のせい」だけでなく「自分にできること」も考えられる
☐ はい ☐ いいえ
結果の目安(経営者の“変われる力”診断)
●「はい」5〜7個
組織が劇的に良くなる土壌あり!
改善のスピードも早く、専門家の支援効果が最大化されます。
今すぐ取り組む価値があります。
●「はい」3〜4個
変化の途中段階。
まずは負担の少ない「月1回の1on1」などからスタートを。
それだけでも現場は大きく変わります。
●「はい」0〜2個
まだ改善の準備段階。焦らなくて大丈夫です。
まずは経営者自身の負荷を減らし、心の余裕を作ることから始めましょう。
準備が整った段階で、改めて取り組むと効果が出ます。
実際にあった事例
【変われた経営者のケース】
チェックで「はい」が6個だった製造業の社長。
「自分の指示の出し方が曖昧だった」と認め、 週1回の朝礼で優先順位を明確化。
すると、スタッフの迷いが減り、3か月後には残業時間が20%減少。
小さな行動変容が、現場に大きな変化を起こした例です。
【変われなかった経営者のケース】
チェックで「はい」が1個だった飲食店の経営者。
「スタッフのやる気がない」と原因をすべて他人に置き、助言はすべて否定。
制度を入れても形だけ。結果、離職は止まらず、現場は疲弊したまま。
聞く耳がない組織は、どんな制度も機能しません。
なぜこのチェックが重要なのか?
組織を変えるのは、制度でも仕組みでもなく、経営者のスタンスです。
- 部下や専門家の話を素直に聴ける状態か?
- 自己防衛で固まっていないか?
- 心に余裕はあるか?
- 小さな改善を継続する覚悟はあるか?
ここが整っている会社は、研修でも制度でも、何を入れても伸びます。
逆にここが整っていなければ、 どれだけ制度を整えても結果は出ません。
最後に:変われる経営者の共通点
スタッフは「完璧な上司」ではなく、変わろうとしてくれる上司を求めています。
- 話を聴こうとする姿勢
- 少しずつでも変わろうとする意志
- 組織としての透明性と一貫性
この3つだけで、職場は驚くほど変わり始めます。
このチェックリストが、経営者ご自身の “最初の一歩” になりますように。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)
「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたらご相談ください。状況を整理し、必要に応じて改善策や対応方法をご提案いたします。




