Q.従業員が「給料が低い」と不満を言うのは、本当にお金だけの問題でしょうか?

【A】給料そのものより、「自分は評価されていない」という感情が原因かもしれません。

従業員から「給料が低い」という不満が出たとき、必ずしも金額だけを指しているわけではないようです。

その背景には、

  • 頑張りを見てもらえていない
  • 会社に貢献している実感がない
  • 自分の存在価値が分からない

といった、承認欲求の満たされなさが隠れていることが多いのです。

【現場】社長が見落としがちな「給料の不満」の正体

多くの中小企業の社長さんからこんな声を聞きます。

「従業員が給料に文句ばかり言う」
「ウチは中小企業だから高い給料なんて払えないよ」と。

しかし、従業員側は、「もっと払ってほしい」よりも、
「自分は会社に必要とされているのか」を気にしているケースが少なくありません。

自分から「頑張っています」と言うのは気が引ける。
そこで、一番分かりやすい給料の不満で訴えているのかもしれません。

【理由】従業員が給料に不満を感じる3つの心理

従業員が給料に対して不満を持つのは、

  1. 「頑張りを見てもらえていない」と感じるとき
    「結果しか見られない」という状態が続くと、「どうせ見てくれない」という諦めにつながります。
  2. 「どう評価されているかわからない」とき
    ・何を基準に評価されているのか不明
    ・昇給の理由が説明されない
    評価の仕組みが見えないと、不満や誤解が生まれやすくなります。
  3. 「大切にされていない気がする」とき
    ・教育されない
    ・声をかけられない
    ・ほったらかし
    これが一番心を冷やします。

【対応】お金より先に「ありがとう」と「評価」を

給料に対する不満の根っこには、

  • 「もっと認めてほしい」
  • 「もっと評価してほしい」

という感情があるようです。

そのためにはまず、

  • 日常の中で「ありがとう」を伝える
  • 成果だけでなく「過程」も見て声をかける
  • 小さな成功を言葉にして認める

こうした承認の積み重ねが、「ここで働き続けたい」という気持ちを支えるのではないでしょうか。
仕事を教えることも、「あなたの成長を期待している」という強い承認のメッセージになりますよ。

【まとめ】

給料への不満は、お金の話に見えて、関係性の話です。

「払えないから仕方ない」で終わらせる前に、

  • 見ているか
  • 伝えているか
  • 認めているか

を、一度振り返ってみると、状況が改善するかもしれません。


執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)

※職場の状況によって、適切な対応は異なります。
もし、「これはうちの職場だけの問題なのか?」「どこから整理すればいいのか分からない」と感じた場合は、一度ご相談ください。

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