「なんで私だけ注意されるんですか?」
ある日、社員の佐藤が遅刻してきました。
社長の山田が注意すると、佐藤は反発しました。
「なんで私だけ注意されるんですか? 田中さんも遅刻してるじゃないですか」
「田中は、いつも真面目だから……」
「それっておかしくないですか? ルールはどうなってるんですか?」
山田は、答えられませんでした。実は、この会社には就業規則がありませんでした。
ルールがないとどうなるか
「ルールがない会社なんてあるの?」と思うかもしれませんが、
立ち上げたばかりの会社、従業員が数人の会社などはこれに当てはまります。
会社としてのルールがないので、みんなが自分ルールで勝手に動きます。
その結果、仕事そっちのけでもめます。
それに懲りて、やっとルール(就業規則)を導入するという流れになります。
ルールが守られないとどうなる?
別の会社では、就業規則はあるのに、誰も守りません。
遅刻しても注意されない。有休を勝手に取っても何も言われない。
真面目な社員の山本は、こう思いました。
「真面目にやってるのが、バカバカしい」
山本は、3ヶ月後に退職しました。
ルールがあっても守られないと、真面目な人、優秀な人が早々に退職していきます。
残るは、ルールを守らない問題社員ばかりとなります。
問題社員は社長の指示命令には従わず、職場は荒れ放題、仕事の質は低下、
納期も守られないため、業績も悪化します。
また管理も行き届かないので、
横領や着服、商品や備品の横流しがあったりもします。
ここまでひどくなくても、
決めたルールが守られずに職場がギクシャクしている会社は結構あります。
ルールが守られない理由と対応策
それでは、なぜ、決められたルールを守らないのでしょうか。
- ルールの存在を知らない
ルールが明記されている就業規則はあっても、周知されていないので、
ルール自体の存在を知らないケースはままあります。
【対応策】
定期的にルールを読み合わせる、雇用契約書に書く、
大事なルールは職場に貼りだす - ルールの内容が理解されていない
難しい言い回し、内容が複雑、書き方が複雑だと理解されづらく、
各々勝手に解釈したりします。
【対応策】
箇条書きなど簡潔にわかりやすい言葉で書きましょう - 周りもルールを守っていない(社長、上司含め)
【対応策】
率先垂範あるのみ! 上司は部下のお手本になりましょう - 見て見ぬふり
【対応策】
ダメなものはダメ! の徹底
口頭注意、書面での注意指導、それでもだめなら就業規則どおりに懲戒処分 - 信頼関係ができていない
信頼関係ができていないと、「社長の言うことなんて聞かないよ」
「困らせてやれ」等と反発されます。
【対応策】
まずは、上記の各対応策をきちんと有言実行しましょう。
その過程で信頼関係が築かれます。
まとめ
ルールがきちんと守られている職場では、みんなが安心して働けます。
その結果、トラブルがなくなり、生産性が良くなります。
そのような会社を好きになり、長く働きたいと思われるでしょう。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)
「ルールがあるのに守られない」「就業規則をどう作ればいいかわからない」
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