はじめに
人事考課面談になると、
- 「何を話せばいいのか分からない」
- 「沈黙が怖い」
- 「時間が持つか不安」
という声を、管理職の方々からよくお聞きします。
実は、面談がうまくいかない理由の多くはやり方にあります。
今回は、多くの職場で起こりがちな3つの失敗と、その改善策をまとめました。
失敗1:上司ばかりが話してしまう
(1)よくある例
評価の説明 → 改善点の指摘 → 次の目標設定
気づけば上司の独演会になり、部下は「はい」「わかりました」だけ。
(2)なぜ起こる?
「ちゃんと伝えなきゃ」という気持ちが強く、説明役に回りすぎてしまうため。
(3)改善策
面談の冒頭で、まず部下に話させる時間をつくる。
例:「最近、困っていることや気になっていることはある?」
話す時間の目安は、上司3:部下7。
この比率に変えるだけで、面談の深さはまったく違ってきます。
失敗2:部下が本音を言わない
(1)よくある例
「困っていることある?」→「特にありません」
「何か希望は?」→「大丈夫です」
(2)なぜ起こる?
部下にとって人事考課面談は、査定の場。
本音を言うと評価が下がるのでは?と身構えてしまう。
(3)改善策
- 冒頭で必ず伝える
「この面談は評価のためではなく、あなたの成長を支援するための面談です」 - 質問を工夫する
❌「困っていることは?」
⭕「もっとこうしたい・こうなりたいことは?」
前向きな質問は、部下の本音を自然に引き出します。
失敗3:面談がただの儀式になる
(1)よくある例
毎回同じ質問、同じ流れ。
(2)なぜ起こる?
面談することが義務になり、成長支援という本来の趣旨が見失われてしまうため。
(3)改善策
- 面談の最後に必ず一つ決める→「次回までに、何を1つ試してみる?」
- 次の面談で→「前回のチャレンジ、どうだった?」と振り返る。
このサイクルができると、面談が「成長のための対話」に変わります。
まとめ
人事考課面談は、上司が一方的に話す場ではありません。
大切なのは、部下が自分の言葉で話せる空気を作ることです。
【今日からできる3つのこと】
- 部下が話す時間を7割確保
- 評価と切り離し、安心して話せる場を作る
- 面談後の「やること」を一緒に決め、次回に振り返る
この小さな工夫で、面談の質は驚くほど変わります。
人事考課面談を、「義務」ではなく「成長のきっかけ」に変えていきましょう。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)
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