名ばかり役職者が職場を壊す/肩書きだけの上司が信頼を失うとき

はじめに

「その肩書き、本当に意味がありますか?」
これは、表に出ない現場の本音です。

部下は、思っている以上に上司を見ています。

  • 肩書きではなく、行動を
  • 役職手当ではなく、覚悟を

そして、気づいています。責任を取らない上司のことを。

上司なのに、決めない

会議で意見は言う。でも、最後の判断はしない。

「みんなで考えよう」
「様子を見よう」

その言葉の裏で、決断は先送りされます。

失敗したときだけ、「現場の判断だ」と逃げる。

部下は思います。この人は、私たちを守らない。
信頼は、その瞬間から崩れていきます。

手当はある、責任はない

役職者なのに、

  • 部下の育成をしない
  • 問題社員に向き合わない
  • 不公平を正さない
  • 矢面に立たない

それでも、役職手当はつく。
現場は敏感です。「なぜあの人が上にいるのか?」

この疑問が生まれたとき、組織の空気は確実に変わります。悪い方に。

部下が本当に求めているもの

部下は、完璧な上司を求めているわけではありません。

失敗してもいい。迷ってもいい。でも、

  • 逃げない人であってほしい
  • 決めるときは決める人であってほしい
  • 守るときは前に立つ人であってほしい

それだけです。

役職とは「覚悟」の名前

役職は、席の場所ではありません。責任を引き受けるという宣言です。

上司とは、

  • 決断する人
  • 矢面に立つ人
  • 部下を育てる人
  • 不公平を正す人

その覚悟に対して支払われるのが、役職手当です。

放置すれば、組織はどうなるか

名ばかり役職者がいる職場では、

  • 優秀な人ほど静かに去る
  • 挑戦する人ほど諦める
  • 誰も上を目指さなくなる

そして最後に残るのは、責任を避ける空気です。
組織は、ゆっくりと弱くなっていきます。

上司という立場に立つということ

役職はゴールではありません。スタートです。
「上に立つ」ということは、楽になることではなく、重くなることです。

その重さを引き受けたとき、初めて人は、上司になります。

肩書きではなく、行動で。
言葉ではなく、覚悟で。

職場を変えるのは、制度ではなく、その立場にいる人の自覚です。

経営者の方へ

名ばかり役職者は、本人だけの問題ではありません。

  • その人を役職に就けた判断
  • その状態を是正しなかった仕組み
  • 役割と評価が曖昧な制度設計

それらは、組織の構造そのものの問題です。

「うちに名ばかり役職者はいないか」ぜひ一度、見直してみてください。


執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)

「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたらお気軽にご相談ください。

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