はじめに:「知り合いだから大丈夫」という思い込み
「知り合いなら安心」
「長年働いてきた人だから、きっと仕事ができるはず」
そう思って採用したものの、うまくいかなかった。
そんな経験、ありませんか?
知り合いを採用すること自体が悪いわけではありません。
ただ、「知り合いだから」という理由だけで採用すると、思わぬ失敗につながることがあります。
よくある失敗パターン
ケース1:起業と同時に知り合いを採用→廃業
起業と同時に、知り合いをパートとして採用。
パソコンが使えない人だったため、ほとんどの時間をレクチャーに費やし、仕事もなあなあに。
数か月後に廃業。
ケース2:社会保険料の負担で廃業
起業と同時に、知り合いを正社員として採用。
すべてが行き当たりばったりで、早々に社会保険料が負担になり、起業後半年で廃業。
ケース3:5年経ってもミスが改善されず
「ずっと働いてきた人だから大丈夫」とテストもせずに採用。
蓋を開けてみると初歩的なミスが多く、5年経っても改善されず、話し合いの上で辞めてもらうことに。
なぜ失敗するのか?3つの原因
- 根拠のない期待を持ってしまう
「知り合いだから大丈夫」という思い込みで、能力や適性を確認しないまま採用してしまう。 - 任せたい仕事に対する適性を見極めない
事前にテストや試用期間を設けず、「まあ何とかなるだろう」で進めてしまう。 - 知り合いだからこそ、言うべきことが言えない
注意や指導がしづらくなり、問題が放置される。
【対策】知り合いを採用する前に確認すべき3つのこと
1. 任せたい仕事に必要なスキルを明確にする
「パソコンが使えるか」「コミュニケーション力があるか」など、
具体的に必要なスキルをリストアップする。
2. 試用期間や短時間勤務から始める
いきなり正社員ではなく、まず短期間やパートタイムで働いてもらい、
適性を見極める。
3. 「知り合い」でも、契約や評価は明確に
雇用契約書をきちんと交わし、評価基準や期待する役割を最初に伝える。
知り合いだからこそ、曖昧にせず、ビジネスとしての関係を築くことが大切です。
まとめ:情で採用しても、仕組みで守る
知り合いを採用すること自体は、悪いことではありません。
信頼関係があれば、かえってスムーズに進むこともあります。
ただし、「知り合いだから」という理由だけで、
- 能力を確認しない
- 契約を曖昧にする
- 評価基準を示さない
これをやってしまうと、失敗のリスクが高まります。
情で採用しても、仕組みで守る。
その両立が、成功の鍵です。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)
「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたらお気軽にご相談ください。




