社労士として開業した当初は、当然ながら仕事は0でした。
先輩社労士から、最初は年金事務所や労働基準監督署でのアルバイト、社労士試験の監督をすることを勧められ、まずは新人登竜門の年金事務所での受付アルバイトをすることにしました。
このお仕事で、私は相当鍛えられました。
当時は、宙に浮いた年金問題で人が殺到し、パトカーが来るほどでした。
たまに、「おれは〇〇の議員だ、順番を早くしろ!」とか、「お前たち(年金事務所職員)のせいで年金が!!」等と、いきなり理不尽に怒鳴りつけられたこともありました。
当時は、「本当にこういう人たちっているんだなあ」とかえって冷静になれ、ちょいちょい話のネタにさせていただきました。
嫌なことはたくさんありましたが、一緒に受付で戦っていた社労士さんたちや年金事務所職員には、いわば戦友のような思いを抱きました。・・懐かしい思い出です。
年金事務所に押し寄せて来る人たちは、年金のことなど何も知りません。私も駆け出しの新人でした。最初はいろいろ質問されても、その質問の内容自体、把握するのが難しかったです。
なぜなら、試験問題のように正しく質問されるのではなく、あいまいだったり、とんちんかんな質問だったりするからです。
でも、今後、私のお客様になるであろう方々は、専門的なことがわからない一般の方たちです。何が聞きたいのかを早く理解し、的確に、わかりやすく答える必要があり、年金事務所でのたくさんの来庁者とのやりとりの経験は、その後の社労士業務に少しは生かせている気がします。
過去の経験で無駄なこと等ありませんね。
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