管理職の方々に、考課者研修をすることがあります。
そのときの反省の弁で多いのが、「これまで、好き嫌いで評価してたかも」です。
評価に納得できない部下
部下は自分の評価に納得できないと、「嫌われているから悪く評価されるのでは?」と思い、
そのときから上司の言うことを聞かなくなります。
そして、なにかにつけて反発してきます。
そうなると、ミスを注意しても「私が嫌いだから怒るんだ」となり、
ミスの原因分析、対策などができなくなってしまいます。
そのうち、ささいなことでも「それ、パワハラです!」となり、
上司は何も言えなくなってしまいます。
対応策
どんなに厳しい評価をしても、本人が納得できていれば問題にはならず、
さらに改善策の提案や励ますなどの対応をすれば、
部下は前向きに取り組んでくれます。
しかし、人間は感情がどうしても先に立ってしまうので、
なかなかうまくいかないのが本当のところです。
そこで、部下に納得してもらうためのいいツールがあります。
それは、人事考課表です。
人事考課表は、そこに書かれているチェック項目を
- やったかやらなかったか
- できたかできなかったか
- どの程度できたか
といった事実だけで評価するツールですので、その事実をきちんと伝えれば、
本人も納得することがほとんどです。そこに変な感情は入りません。
このようなツールを使って評価するのもアリです。
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