「自分でやった方が早い」が会社の成長を止める

はじめに:管理職は「一番忙しい人」になっていませんか?

あなたの会社の管理職は、今日も現場で手を動かしていませんか?

  • 自分で資料を作り
  • 自分で顧客対応をし
  • 自分でトラブルを片づけ

気づけば一日が終わっている。
そんな自分の姿を見て、「よく頑張っているな」と思っているかもしれません。

でも、その人は、管理」をしているでしょうか。

管理職なのに誰よりもプレイヤー

現場でよく見かけるのは、このような姿です。

  • 課長が一番忙しい
  • 部長がトラブル対応の最前線
  • 社長が一番の現場プレイヤー

一見すると、頼もしい光景です。

しかし、従業員は裏側でこう思っています。

  • 「どうせ上司がやるから」
  • 「指示を待てばいい」
  • 「自分で判断すると怒られそう」

そして、部下は考えなくなり、育たなくなります。

「自分でやった方が早い」という罠

管理職が自分でやってしまう理由は、とても真面目です。

  • 任せて失敗されたら困る
  • 教える時間がない
  • 品質を落としたくない
  • 今月の数字が厳しい

その気持ちは、痛いほど分かります。
しかし、「自分でやった方が早い」を続けていると、こんなことが起き始めます。

  • 部下が育たない
  • 判断できる人が増えない
  • 管理職が疲弊する
  • 仕事が特定の人に集中する
  • その人が休むと、業務が止まる

表面上は回っていても、組織は内側から弱っていきます。

この問題は、「管理職の性格」や「能力不足」ではなく、

  • 管理職の役割が曖昧
  • プレイヤーのまま昇進している
  • マネジメントを学ぶ機会がない
  • 評価が「自分の成果」のまま

このような構造が放置されているのが原因です。

管理職の本当の仕事とは

管理職の仕事は、自分が動くことではありません。

  • 部下が動けるようにする
  • 判断できる人を育てる
  • 仕事が回る仕組みをつくる
  • チームで成果を出す

自分がいなくても回る状態をつくることが、管理職の役割です。

経営者の最初の一歩

いきなり完璧を求める必要はありません。まずは、これだけで十分です。

  • 管理職に「全部やらなくていい」と伝える
  • 「育てることも仕事だ」と言語化する
  • 小さな仕事を、1つ任せてみる

最初は遅く感じるかもしれません。失敗もあるでしょう。
でもその時間は、会社の伸びしろを広げています。

まとめ:任せる勇気が会社を強くする

「自分でやった方が早い」

その積み重ねは、管理職を疲弊させ、部下の成長を止め、会社の伸びしろを削ります。

一方で、

  • 任せる
  • 待つ
  • 育てる

この選択をした会社は、人が育ち、組織が広がり、成長し続けます。

今日、ひとつだけでいい。「これは任せられる?」そう問いかけるところから始めてみてはいかがでしょうか。


執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)

「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたらお気軽にご相談ください。

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