【A】売上に直接つながらなくても、「会社の信頼」をつくっています。
売上に直接つながらなくても、その仕事は確実に会社の信頼を積み重ねています。
縁の下の力持ちを正しく評価できる会社は、長く強く、そして人が定着する会社です。
【実例】「目立たない仕事」が重要
「営業や現場は評価されるけど、事務をはじめとするバックヤード業務は、どう評価すればいいのか分からない」
そんな声を、経営者の方からよく聞きます。
【事例】
勤務時代に、販売会社で営業アシスタントのような仕事をしていたときのことです。
あるとき、お客様から「どこのメーカーでもいいから、〇〇を注文しておいて」と頼まれました。
複数の取引先がある中で、私が選んだのは、いつも「丁寧で早く、ミスもない」営業事務の方がいるメーカーでした。
その方は表に出ることはありませんが、
- 電話対応が丁寧
- 納期を守る
- ミスがあったときの対応が早い
こうした日々の積み重ねが、私の「また頼みたい」につながっていたのです。
商品は予定通り届き、クレームもゼロ。
その人の仕事ぶりが、会社の信頼を守っていました。
【理由】バックヤードも「立派な成果」
この経験から学んだのは、売上に直接関わらなくても、仕事の質は売上を左右するということです。
社労士として多くの会社を見ていても、事務・総務・経理・物流といった、いわゆるバックオフィス業務が安定している会社ほど、
- クレームが少ない
- 現場が回っている
- 社員が辞めにくい
という傾向があります。
【リスク】評価されないと、人はどうなるか
縁の下の仕事が評価されないと、こんなことが起こりがちです。
- 「どうせ見られていない」と感じる
- 丁寧さより、最低限で済ませるようになる
- モチベーションが下がる
- 静かに転職を考え始める
これは、本人だけでなく、会社の足腰が弱くなる前兆です。
【解決】どう評価すればいいのか
評価とは、給料や賞与だけではありません。
- 言葉で伝える
・「助かっているよ」
・「あなたがいるから回っている」 - 見える化する
・朝礼やミーティングで感謝を伝える
・社内報や掲示板で紹介する - 制度に反映する
・評価項目に「正確性」「サポート力」を入れる
・賞与査定に「縁の下の仕事」枠を作る
このような一言や仕組みがあるかどうかで、職場の空気は大きく変わります。
【まとめ】評価の広がりが、会社の強さになる
目立たない仕事ほど、会社にとって欠かせない仕事です。
その価値に気づき、きちんと評価できる会社は、
- 人が定着し
- 現場が安定し
- 結果として業績もついてくる
強い会社になっていきます。
【まず明日から試してみること】
- バックオフィスの社員に「ありがとう」を1回言う
- 朝礼で、営業以外の社員の仕事を紹介する
- 「誰のおかげで会社が回っているか」を考えてみる
小さな変化から、評価の文化は変わり始めます。
あなたの会社はいかがでしょうか。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)
※職場の状況によって、適切な対応は異なります。
もし、「これはうちの職場だけの問題なのか?」「どこから整理すればいいのか分からない」と感じた場合は、一度ご相談ください。




