Q. 真面目な部下ほど残業が多いのはなぜですか?

【A】「何のための仕事か」が共有されていないからです。

これは性格の問題ではなく、マネジメントの問題です。

本当に真面目な部下とは、会社のリスク(属人化)を考え、誰でも仕事ができるように整えてくれる人のことです。

一人で抱え込み、ブラックボックス化させてしまうのは、構造的には、「結果として会社にリスクを残してしまっている状態」とも言えます。

「残業時間が他の人に比べてやたらと多いな」と感じる部下

そのような部下がいた場合、次のような状態があったら要注意です。

  • その部下が休むと、その仕事が回らない
  • その部下の仕事のサブがいない
  • その部下の仕事のマニュアルや手順書が無い

こういったケースでは、会社側が、その部下に辞められたら困るからと、

  • その部下の言いなりになり、長時間残業が横行します。
  • その人を特別扱いせざるを得なくなり、職場は荒れます。

対応策

これらを改善するには、次の対応策が必要です。

1.業務の棚卸し

まずは、数日間、15分単位で、「何をしていたか」を記録してもらうことから始めましょう。
主観ではなく、数字という事実で対話するためです。

すると、次のようなことが見えてきます。

  • 無益なことに時間をかけている
  • 効率の悪いやり方をしている
  • 期待されている水準に達していない
  • 残業代稼ぎのためにわざと時間をかけている 等

2.同じ仕事を他の人にもやってもらう(検証)

その部下の問題点が明確になったら、
他の人にもその仕事をやってもらいましょう。

人員的に余裕がなければ、上司がやってみましょう。

その結果、その部下の手抜きや無駄、能力不足が証明されれば、
その部下も反論できず、今までの仕事のやり方や取り組み方を変えざるを得なくなります。

3.標準化・マニュアル化する


上記のような仕事の属人化・ブラックボックス化を防ぐために、
そして誰がやっても標準的な仕事ができるように、仕組み化していきましょう。

たとえば、

  • マニュアルや手順書、その仕事の標準時間リストを作る
  • 「それに沿って仕事をしているかどうか」を定期的にチェックする
  • 成果が出たら処遇に反映させる

などです。

まとめ

「あの人は一生懸命やっているから」という言葉で、見えないリスクに蓋をしていませんか?

属人化という霧を晴らし、誰もが迷わず働ける仕組みを作る。
それが結果として、その部下をも守ることに繋がります。

ブラックボックス化した業務の解明、一緒に取り組んでいきましょう。


執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)

※職場の状況によって、適切な対応は異なります。
もし、「これはうちの職場だけの問題なのか?」「どこから整理すればいいのか分からない」と感じた場合は、一度ご相談ください。

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