嫌われる覚悟のない上司に、信頼は生まれない

嫌われることが怖くて、何も言えなかった

木村課長は、部下に嫌われることが怖かった。だから、

遅刻しても注意しなかった。
仕事の質が落ちても、「まあいいか」と目をつぶった。
飲み会では率先して場を盛り上げ、部下の愚痴にも笑顔で付き合った。

「木村課長って、いい人だよね」最初はそう言われていた。
でも、半年後、職場の空気は変わっていた。

ルールを守らない社員が増えた。
真面目にやっている社員が、ため息をつくようになった。

嫌われまいとしていた木村課長は、結果、嫌われていた。

なぜ「いい人上司」は信頼されないのか

上司が言うべきことを言わずにいると、その不満が静かに積み重なっていきます。
そしてある日、些細なことで爆発します。

その結果、
周囲からは「なぜ今?」と思われ、
部下からは「切れるスイッチが読めない人」と不信感を持たれます。

木村課長は、嫌われることを恐れた結果、もっと深いところで信頼を失ってしまったのです。

これが「いい人上司」の末路です。
場合によっては、部下から舐められ、逆パワハラを受けることすらあります。

信頼される上司は、何が違うのか

山田社長は、木村課長にこう言いました。

「木村さん、職場は仲良しクラブじゃない。言うべきことを言える人が、本当に信頼される上司だよ」
「でも、嫌われたくなくて」
「嫌われることを恐れない覚悟がある人だけが、部下から本当に頼られるんだよ」


【信頼される上司がやっていること】

  • 言うべきことは、その場で伝える
  • やらせるべきことは、徹底してやらせる
  • そして、自分自身にも厳しくして結果を出す

この姿勢が、部下の信頼を集めます。

まとめ:管理職に必要なのは「覚悟」

木村課長は、少しずつ変わり始めました。
最初はぎこちなかったが、言うべきことを言い続けるうちに、職場のルールが戻ってきました。

上司に必要なのは「嫌われない努力」ではない。
嫌われることを恐れない覚悟です。
その覚悟があってこそ、部下から信頼され、組織を前に進められます。


執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)

「注意できない管理職がいて困っている」そんなときは、お気軽にご相談ください。

📖 関連コンテンツ
 職場の人間関係や、人が辞める理由を、
 ドラマ形式で描いた連載を、noteで公開中です➡
▶︎ 上司部下シリーズ
▶︎ 辞める人たちシリーズなど

関連記事