「「静かな退職」が増える職場のリアル/4人に1人が発している“無言のSOS”」」を投稿しました20251013

【要注意】社員が離れる社長の共通点と改善策|パワハラ・SNS時代のリスク対応

はじめに:なぜ労働トラブルが起こるのか

「また社員が辞めてしまった…」
「なぜうちはトラブルが多いのか?」

そんな相談を日々いただきます。

手続き業務だけでなく、労使トラブルへの対応も社労士の重要な仕事ですが、実際に話を伺うと 同じような特徴を持つ社長がトラブルを招いている ことが多いのです。

今回は、社員の信頼を失いやすい“社長の特徴”と、その改善策を具体的に整理しました。

社員が辞める社長の特徴5選

  1. 約束や時間を守らない、「言ったことをやらない社長」
    「明日までにやる」と言ったのに守らない。
    自分は遅刻しても平気なのに、社員の遅刻には厳しい。

  2. 他人に厳しく、自分に甘い
    「社員は厳しく叱るのに、自分のミスは笑ってごまかす」
    この態度は一気に信頼を失います。

    今のリスク:SNSや口コミサイトで「ダブルスタンダードな社長」と拡散され、採用に響く例も増えています。
  3. 話が長く、説教くさい
    伝えたいことが伝わらず、社員は「また始まった」とうんざり。

    事例:ある会社では「社長の朝礼は1時間以上」が常態化。社員アンケートで「最大のストレス源」と回答されました。
  4. 感情的に怒鳴る
    注意が「指導」ではなく「怒鳴り声」になると、それだけでパワハラ扱い。

    今のリスク:ハラスメント相談窓口への通報、訴訟など、怒鳴り声は経営リスクに直結します。
  5. 決断力に欠ける
    普段は強気でも、いざというときに決めきれない社長に、社員はついてきません。

    事例:新規事業の判断を1年以上先送りし、結局撤退。若手社員は「社長に期待できない」と次々に転職しました。

トラブルを防ぐための改善策

  1. 約束を守ることを徹底する
    まずは自分自身が約束を守る。さらに、「約束を守ろう」とチーム全体に発信する。
  2. 悪口・陰口をやめる
    否定ではなく改善提案を受け止める場をつくる。
  3. 困っている人を放置しない
    助け合いの文化をつくる。単に甘えているだけなら指導する。
  4. 怒鳴らずに言葉で伝える
    「冷静に伝える練習」を取り入れる。
  5. 定期的な対話の場をつくる
    月1回のミーティングで「否定しない」「話を最後まで聞く」をルール化。

まずはここから改善していきます。

見逃すと危険!最新の労務課題チェックポイント

  • パワハラ認定のハードルが下がっている
     怒鳴り声や長時間の説教は、指導ではなくハラスメントと認定されやすい。
  • 人材不足で採用競争が激化
     「社長が嫌だから辞めた」という噂がSNSに広がると、求人応募が激減。
  • 「黙って我慢する」より「外部に相談する」が当たり前に
     経営者の行動は以前よりも「外部に筒抜け」と考えるべき。

まとめ:信頼される社長になるために

職場でのトラブルの多くは、「人間関係のすれ違い」から起こります。
「立場が上だから許される」という考え方はもう時代遅れです。

社長と社員も、あくまで人と人との関係。
まずは自分の姿勢を見直すことが、トラブルを未然に防ぎ、信頼される組織づくりへの第一歩です。

社内トラブルでお困りの経営者さまへ

「社員との関係に悩んでいる」「社内の空気が悪い」 そう感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
社労士として、信頼される組織づくりを全力でサポートいたします。

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