はじめに
前回は、「上司の不公平な対応」が職場の信頼関係を崩し、チーム全体のモチベーションに悪影響を与えることについてお伝えしました。➡上司への不満① 社員アンケートで判明!最も嫌われる上司の特徴「えこひいき」
今回は、「評価が見えないこと」について掘り下げます。
評価の内容がわからない、という声が続出
多くの社員がこう感じています。
- 「頑張って仕事をこなしたのに、評価されていない気がする」
- 「なぜこの給与?賞与?理由がわからない」
このように評価が不透明だと、どんな問題が起こるのでしょうか?
評価が見えないことで生まれる職場の悪循環
- モチベーションが下がる
「何を頑張っても変わらない」と感じると、人は成長意欲を失います。 - 最低限の仕事しかしなくなる
評価されない努力は、やがてやらない理由に変わります。 - 会社への不信感が強まる
「どうせ会社にいいように使われているだけだ」と、悪意をもった受け取り方をされがちです。 - ミスやクレームが増える
集中力や責任感が下がることで、仕事の質そのものが低下します。
評価制度は、まず「わかりやすさ」から
「評価制度ってなんだか難しそう…」と思っていませんか?
でも、最初の一歩はシンプルで大丈夫です。
まずは、以下のような評価の“見える化”から始めてみませんか。
- 評価のポイントをみんなで共有する
たとえば、「成果」「取り組み方」「チームへの貢献」など、会社が大事にしている視点を数項目にまとめて伝えます。 - 定期的なフィードバック面談を設ける
年1回ではなく、半年~四半期に一度が理想的です。話す機会があるだけで社員の安心感が違います。 - 「なぜこの評価か」をきちんと説明する
納得感を持ってもらうには、評価の理由を言葉で伝えることが大切です。
この3つだけでも、「自分のことをちゃんと見てもらえている」と感じる社員が増えていきますよ。
まとめ:評価は人を動かす大きな力
「なぜ評価されたのか」「なぜこの処遇なのか」が見えるだけで、社員は前向きに仕事へ向き合えるようになります。
逆に、それが見えないままだと、不満や不信は広がり、職場の空気にも影響します。
完璧な制度でなくても構いません。
今ある不満の芽を摘むためにも、まずは伝えること、対話することから始めてみましょう。
次回予告:見えない未来に人はついてこない
次回は社員の離職理由としてよく挙がる「会社の未来が見えない」という問題について考えて行きます。
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