「突然の「辞めたい」にどう向き合うか/支えてきた社員が限界を迎えるとき」を投稿しました20250823

人事制度は小さく始めて大きく育てる|1人目社員から始める育成のコツ

中小企業に人事制度が浸透しない理由

人事制度は、従業員を社長さんの望む人材に育てるための優秀なツールです。
しかし、それを作ろうとする会社さんは少ないです。

その理由は、次のような思い込みによるものです。

  • うち程度の規模ではまだ早い
  • 値段が高そう
  • 運用が難しそう
  • 面倒くさい

本当は、人事制度こそ、早い段階で導入すべき仕組みなのです。

人事制度は「従業員が1人目のとき」に作る

人事制度は、従業員が1人できた時点で設計しておくのがベストです。
大がかりなものである必要はまったくありません。
たとえば、以下のような簡単なシートでOKです。

● A4用紙1枚でできる「育成ステップ表」

  • 縦軸に「入社1年目」「3年目」「5年目」…
  • 横軸に仕事内容や求めるスキルをざっくり記入

📌 ポイントは、社長の頭の中にある理想の人材像を見える化することです。

鉛筆片手に「こんな感じで成長してくれたら嬉しいな」とイメージを紙に起こす。
これだけで、社長の期待と、従業員の成長目標が自然と一致していきます。

制度を「使える」ものにする「運用」の工夫

制度は作って終わりでは意味がありません。
カギになるのは「運用」です。
最低限、以下の3つの仕組みを取り入れるだけでも効果があります。

(1) 成長が報われる「昇給・昇格制度」

各ステップごとに昇格テストを設け、合格すれば給与や賞与UP。

(2) 裁量を与える

スキルに応じて仕事の幅や判断の自由度を広げる。「任せられている」と感じられることがモチベーションになります。

(3) 頑張りを見て声をかける

成果だけでなく、日々の努力をきちんと認める言葉を届ける。「よく頑張ってるね」「本当に助かってるよ」という一言が大きな力になります。

この3つをするだけで部下は成長してくれます。

まとめ:人事制度は「小さく始めて大きく育てる」

人事制度は、立派なマニュアルや分厚い資料である必要はありません。
「小さく作って、大きく育てる」くらいの感覚で、気軽に始めてみませんか。

社長が「こういう人材に育ってほしい」と願っているなら、その想いを見える形にして、従業員と共有することが、組織の成長につながります。

実際、従業員に関する悩みを抱える社長さんの多くが、「人事制度なんてウチにはまだ早い」と言います。けれど、悩みがある今だからこそ始めるチャンスだと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました