「ノー残業デー「その残業、本当に必要ですか?」」をアップしました! 20240910

職場の人間関係を悪くする原因 -部下に期待しすぎる-

職場の人間関係が悪くなる原因はいろいろありますが、
その1つに、「部下に期待しすぎる」というのがあります。

部下に期待しすぎる

実際にあった事例をお話しします。

最低賃金で雇っているパートさんに、通常業務だけでなく、
なんでもかんでも(私的なことも)頼んだりする社長さんがいました。

なんでもかんでも頼むと、パートの時間内ではできません。
能力的なことではなく、業務量的に無理でした。

それなのに、

  • 「できないのは能力が足らないからだ」
  • 「もっと勉強しろ」
  • 「最低賃金でも高いぐらいだ」

と無茶なことを言ったりします。

パートさんの思い

このような扱いをされたパートさんは、
「パワハラだ! 私はこんなにやってあげたのに!」と不満が爆発し、
さらに精神的に参り、突然退職を言い出しました。

また、社長を困らせたくて、労働局などに相談もしていました。

・・残念ですが、このようなケースはよくあります。

原因

このような言動をするのは、そこそこ仕事ができる社長さんに多かったように思います。
自分ができてたんだから、あなたもできるはずだ」と。

しかし、短時間・最低賃金で働かせているパートさんにあれもこれも要求して、
できないと「自分にできたんだから、これぐらいのことできるでしょう!」
と責めるのは理不尽・身勝手すぎます。

対応策

対応策としては、

  1. 部下に必要以上の期待をしない
  2. 自分と比較して責めない
  3. 約束と違う仕事をなんでもかんでも押し付けない
  4. やってもらいたいのであれば、できるように教えましょう

そうでないと、
「なんでできないの?」「なんでわからないの?」
と社長自身のイライラが募り、パワハラ行為にエスカレートしてしまいます。
その結果、裁判沙汰になったこともあります。

また、部下を深く傷つけてしまいます。
最悪の場合、社会復帰できなくなったりします。

まずは期待値を下げましょう

一番いいのは、社長自身の部下に対する期待値を下げることです。
ここでは、そのメリットを考えてみます。

  1. ほめるところが見えてくる
  2. 実際にほめると人間関係が良くなる
  3. 部下も自信がつき、さらに成長していく
  4. 部下との信頼関係も深まり、仕事がスムーズに回りだす
  5. いろいろ任せられるようになる

いかがでしょうか。

まとめ

上記のようなメリットがあるのに、
部下への期待値を下げられない人は多いです。

それは、「期待値を下げると、さらに仕事ができなくなるのではないか」
と不安になるからではないでしょうか。

期待値を下げないでトラブルになるのと、期待値を下げることで部下が成長するのと、
どちらを選択した方が組織のためになるのでしょうか。

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