はじめに
ここ1か月間、当ブログのアクセス解析を見ていて、ある傾向がはっきりと出てきました。
検索されているキーワードの多くが、
「上司」「部下」「人間関係」「丸投げ」「パワハラ」など、人との関係性に関する悩みです。
仕事の内容や給与よりも、「誰と働くか」「どう関わるか」が、人が辞める・続けるを左右しているのだと改めて感じます。
アクセス・検索データまとめ(2025年10月版)
過去28日間で検索された上位キーワード
注意できない上司/部下に注意できない上司/注意しない上司/ルールのない会社
もっとも検索されているのは 「注意できない上司」。
これは、上司本人の悩みだけでなく、「上司が注意してくれない」と感じる部下側の検索も多いと推測されます。
つまり、「叱れない上司」と「放っておかれる部下」。この沈黙の関係が、いま職場を静かに蝕んでいるのです。
よく読まれている記事 TOP3(過去28日間)
第1位:注意できない上司は危険!職場リスクと対応策
第2位:部下を見下す上司が嫌われる理由と職場を壊す言動
第3位:職場の身勝手な人を放置しない!秩序を守る具体的な対策
分析:職場の悩みは「構造」より「感情」の時代に
このデータが示しているのは、職場の悩みの根っこは、「制度」ではなく「人間関係」だということです。
どんなに立派なルールやマニュアルを整えても、上司と部下の信頼がなければ職場は動きません。
逆に、制度がまだ不十分でも、「この人となら頑張れる」「この人のためなら」という関係があれば、チームは前に進めます。
職場を良くする第一歩は、ルールより先に人間関係を整えることなのです。
社労士の視点:改善の第一歩
私がご支援している企業でも、「ルール整備」より先に「話し合いの機会」を設けたことで雰囲気が一気に変わったケースが多くあります。
たとえば、
- 月1回の面談で聴く時間を確保する
- 「伝え方研修」などで上司のフィードバック力を高める
- 感謝を言葉にする文化を育てる
どれも大きなコストはかかりません。でも、こうした小さな積み重ねが離職率を下げ、職場の雰囲気を変えるのです。
表示回数が急増中の記事
最近、特に検索で表示回数が伸びているのがこちらの記事です。職場の空気に心当たりがある方は、ぜひチェックしてみてください。
急増中:職場がもめる原因 ルールがない・守られていない
まとめ
「職場の悩み=人間関係の悩み」。これはもはや常識かもしれません。でも、そこに気づいた瞬間、会社が変わるきっかけが生まれます。
数字の裏にあるのは、人の感情と声にならないサイン。
そこに耳を傾けることで、あなたの職場も確実に変わります。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士 竹内由美子
中小企業の人と職場の課題をサポート。ブログでは「人が育ち、辞めない職場づくり」のヒントを発信しています。
「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたら、早めにご相談ください。
状況を整理し、必要に応じて改善策や対応方法をご提案いたします。