社員が暗いのは誰のせい?
「うちの社員は暗い」
そう嘆く社長に、私はこれまで何度も出会ってきました。
けれど実際に会社を訪れると、原因はもっとはっきりしています。
社員ではなく、社長の表情が暗いのです。
トップが笑わなければ、社員は笑えない。
トップが声を出さなければ、社員も声を出さない。
エピソードで見えた真実
ある会社では、社長が朝の「おはよう」を言わなくなった瞬間から、社員全員の声が小さくなりました。
やがて誰も挨拶しなくなり、「雰囲気が重い会社」という烙印を押されてしまったのです。
社員の問題に見えて、実はトップの“空気感”がそのまま伝染していただけでした。
暗い会社に共通するトップの特徴
- 社長が決断を先延ばしにする
- 方針がコロコロ変わる
- 社員の声を聴かず、一方的に指示を出す
- 特定の社員にだけ声をかける
- 問題を放置し、誰かが解決してくれると期待する
どれも現場でよく見かける症状です。
そしてすべての根っこにあるのは、トップ自身の姿勢です。
改革は「仕組み」より「社長の顔つき」から
「社員が暗いのではなく、あなたの表情が暗くないですか?」
「決断を先延ばしにしているのは、本当に社員ですか?」
問いを自分に向けたとき、初めて組織は動き出します。
改革に必要なのは制度やマニュアルだけではありません。
まずは社長が、言葉と態度で“本気”を示すことです。
雰囲気を変えるために社長ができること
- 朝一番に、明るい声で「おはよう」と言う
- 意識して笑顔をつくる
- 「ありがとう」を一日に何度も伝える
- 社員の声を否定せず、最後まで聴く
- その場で決断し、行動に移す
たったこれだけで、職場の空気は驚くほど変わります。
まとめ:社員は社長の背中しか見ていない
社員は、言葉以上に社長の背中を見ています。
だからこそ、社員に「変われ」と言う前に、まずは自分自身が変わること。
- 改革は仕組みよりも、社長の顔つきが先。
- 社員は社長の背中しか見ていない。
社長が変われば、会社も変わる。
雰囲気を変えるスイッチを押せるのは、社長であるあなたです。
「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたら、早めにご相談ください。
状況を整理し、必要に応じて改善策や対応方法をご提案いたします。
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