仲が良さそうに見える職場の裏側
就活の際に、「うちの職場は仲がいい」と仲の良さをアピールする会社に不安を覚える、
という声を耳にすることがあります。
ただ、私が見てきた中で、社長さんが、「うちは従業員同士の仲がいい」
とおっしゃるその実態は、次のようなケースが多かったです。
- 注意すべきことを遠慮して言えず、陰で悪口を言う
- 休憩時間が過ぎても洗面所で雑談を続けるのに、誰も注意しない
- 仲がいい人の遅刻を見逃す(結果として不正受給を助長する)
- 総務担当者が「有休残ってるから全部使っちゃいなよ」と無責任に促す
- 電話の背後で常に私語が聞こえ、集中力が散漫(実際ミスが多かった)
- ミスが起きても原因を追及せず、犯人探しや放置で終わる
一見「和気あいあい」としていても、実態はルールが曖昧で、
生産性も低い場合が少なくありません。
このような環境では、安心して業務に集中するのは難しいでしょう。
本当に「仲が良い職場」とは?
仲が良いに越したことはありません。
しかし、依存しあう関係や、なあなあの空気では、組織としての成長は止まってしまいます。
私が考える「本当の仲の良い職場」とは、次のような状態です。
- 必要なときには、相手に遠慮なく意見を伝えられる
- お互いに目標を持ち、その目標を達成するために自己研鑽する
- ときにはみんなで協力し、一致団結して成果を出す
ただ一緒にいるのが心地良いだけでなく、共に課題に向き合い、
成長を支え合える関係が理想です。
そのためには、どのように組織運営をしていけばいいのでしょうか?
組織運営のヒント
組織運営のポイントとして、
以下のような取り組みを検討してみるのはいかがでしょうか。
- 言いにくいことも率直に伝えられる仕組み(評価制度・面談)
- メンバー全員が役割と目標を共有する機会(月一会議)
- 成果や課題を振り返るミーティングの習慣化(月一会議)
- 公正で明確なルールと、それを守る意識づけ(評価制度・面談)
「仲が良い」を「組織の力」に変えるために、
まずは、あなたの職場を振り返ってみませんか?
「うちの職場は本当に仲が良いのだろうか?」
「何か変えるべきことはないだろうか?」
そう感じたときが、改善のスタートラインです。
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