はじめに
「労基署から調査通知が届いた…」
「年金事務所からの呼び出し…どうしよう」
経営者なら誰もが冷や汗をかく瞬間です。
でも実は、これをきっかけに “働きやすいホワイト企業”へと変わるチャンス になるのをご存じでしょうか?
調査は避けられません。ならば逆に利用して、会社をステップアップさせましょう。
労働基準監督署の調査
一般的な調査でチェックされる書類
- タイムカード
- 賃金台帳
- 36協定届
- 有休休暇管理簿
- 健康診断個人票
- 就業規則
目的はシンプル。法律通りに労務管理しているか? の確認です。
申告による調査
- 未払い残業代や最低賃金違反が中心
- 雇用契約書や賃金台帳、タイムカードを確認され、未払い分の計算を求められる
人数が多かったり、数年分に遡ると一気に大仕事に。
年金事務所の調査
よくあるチェック項目
- パート・アルバイトの加入要件を満たしているか
- 社会保険料を正しく算定しているか
- 複数勤務者の「二以上の加入手続き」がされているか
- 昇給・降給時に月額変更手続きをしているか
等が主なところです。
短時間労働者の加入対象拡大
ピンチをチャンスに変える
調査は確かに面倒です。時間もかかるし、耳の痛いことも言われる。でも、ここで 「反発」や「抜け道探し」 にエネルギーを使うのは得策ではありません。
年金事務所調査をチャンスに
- 社会保険加入を徹底すれば、「保険料は払いたくない」と自己中心的に振る舞う人を採用段階でふるい落とせる
- 逆に「安心して長く働きたい人材」が入ってきやすくなる
- 社保加入を拒否していた古株社員たちを、社会保険に加入させるきっかけになった事例も
労働基準監督署の調査をチャンスに
- 調査での指導を「堂々と働き方を変える理由」にできる
- ダラダラ残業を減らし、効率化を進めるきっかけにできる
- 実際に時間外労働を6〜8割に削減できた会社もあります
調査をうまく使えば、ただの指摘ではなく「変革のスイッチ」にできます。その結果、仕事の質が上がり、利益を増やせるチャンスになるかもしれません。
自己診断:あなたの会社はホワイト企業?
- 調査通知が来ると「隠すことはない」と胸を張って言える
- 就業規則や36協定を最新の状態にしている
- パート・アルバイトの社会保険加入を適切にしている
- 労働時間を正しく管理し、残業代をきちんと払っている
- 社員が「安心して働ける」と感じている
※3つ以上当てはまるなら、すでにホワイト企業の入り口に立っています。
まとめ
行政の調査は、いつかはやってきます。それをきっかけに改善を進めれば、会社は必ず強くなります。
調査で指摘されたことを直す → 働きやすい職場になる → 良い人材が定着する
すべての求職者は、ホワイト企業を求めています。
だからこそ、原石から選ばれる会社を目指しましょう。
その方法を一番知っているのは、社労士です。
「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたら、早めにご相談ください。
状況を整理し、必要に応じて改善策や対応方法をご提案いたします。
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