10月下旬から、毎年恒例の“あの封筒”がやってきます
「今年も届いたけど、これ何の書類?」
そんな声を、毎年この時期になるとよく聞きます。
10月下旬から11月上旬にかけて、協会けんぽから「被扶養者資格の再確認」に関する書類が事業所あてに発送されます。
これ、出し忘れる会社さんが意外と多い!
毎年、ほんの一部の会社さんでこのリストの返送を忘れてしまうケースがあります。
でも実はこれ、単なる事務作業ではなく、「本当に扶養のままでいいか?」をチェックする重要な手続きなんです。毎年、このリストの返送をし忘れている会社さんが、ごく一部いらっしゃいます。
社内で確認すると、思わぬ発見があることも
たとえば…
- お子さんが3月に卒業して、すでに就職先で社会保険に加入していた
- 一時的に失業中だったお子さんが、再就職して保険加入していた
- 配偶者(夫・妻)の収入が、扶養の範囲を超えていた
こうしたケースでは、「扶養から外す手続き」が必要になります。
つまり、この確認作業が“扶養状況の棚卸し”になっているんです。
なぜこんな確認をするの?
本来、扶養から外れているはずの人がそのままだと、その分の制度への分担金(拠出金)も上乗せされてしまい、その結果、加入者全体の保険料にも影響してしまうんです。
だから、正しい保険料負担を保つための大事な確認なんですね。
まとめ
「面倒だからあとでいいか…」と後回しにしてしまうと、翌年に照会が来たり、訂正手続きで余計に手間がかかります。
協会けんぽから封筒が届いたら、すぐに社内確認 → リスト返送!
これが一番の安心ルートです。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)
「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたら、早めにご相談ください。状況を整理し、必要に応じて改善策や対応方法をご提案いたします。