1.なぜ「従業員の声」を聴くべきなのか
就業規則や人事制度を、新規作成または変更するときは、従業員の方々の意見を聴くことがあります。
これは単なる形式ではなく、実は組織を変える大きなチャンスでもあります。
2.意見の3つのパターン
聴いてみた結果は、次の3パターンに分かれます。
- 特に意見無し(2割)
- 自分の不平不満だけを言う人(6割)
- 会社全体を見て、的確な問題点や改善策を言う人(2割)

さて、何番の人が本気で会社のことを考えているでしょうか?
そうです、3番の「「全体を見て提案できる人」です!
3.本気で会社を考える人の声が届かない理由
ところが、3番の人に「そういった貴重な意見を社長さんに伝えていますか?」と聞くと、
ほとんどの人が「いいえ」と答えます。
その理由は、
- 「言っても何もしてくれないから」
- 「言っても何も変わらないから」
つまり、会社が本気で受け取ってくれるという信頼がないのです。これは本当にもったいないことです。

4.その声を拾い、活かすための仕組みづくり
ではどうすれば、従業員の本音を聞き出し、組織の改善に活かせるのでしょうか?
おすすめは、年2回の個別面談を「行事」としてカレンダーに入れておくことです。
- 「成果や行動」だけでなく「気持ち」にも耳を傾ける
- 堅苦しくせず、日頃の労をねぎらう
- 雑談レベルでもOK。「話を聴く姿勢」が一番大切
その結果、これまで見えてこなかった様々な人間性が見えてきて、心が通い合い、業務がスムーズに回るようになります。

まとめ:声を聴くことから、変革は始まる
コミュニケーションの本質は、「聴くこと」。
そして、従業員の声を「聴いて」「受け止めて」「活かす」ことが、組織を動かす原動力になります。
「人は話せばわかる」と言いますが、本当に話を聴いてくれる人がいると感じた時、人は変わり、組織も変わります。
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