採用でよくある間違い
採用面接では、つい候補者の経歴や肩書きに目が行ってしまいがちです。
たとえば、こんなふうに思ったことはありませんか?
- この人は高学歴だから、きっと仕事ができるはずだ
- 前職の営業成績が優秀だから、即戦力になるだろう
- パソコンが得意だから、仕事も早く覚えるだろう
- 資格を持っているなら、実務も問題なく対応できるだろう
こういった先入観は一見正しそうに思えますが、実際には大きな落とし穴があります。
私がこれまで見てきた中でも、とくに「高学歴」や「大企業出身」という理由だけで
採用を決めたケースは、残念ながらうまくいかないことが多くありました。
なぜ肩書きに頼る採用が失敗しやすいのか
経歴や肩書きは、その人がこれまでどんな環境にいたかを知る手がかりにはなります。
しかし、それだけで「うちの会社でも活躍できる」と判断するのはとても危険です。
たとえば、
- これまでのやり方や考え方が、自社のやり方に合わない
- 環境が変わることで成果を出せなくなる
- 肩書きに自信を持ちすぎて、周りとぶつかる
このような理由で、せっかく採用したのに早期退職につながってしまうことも珍しくありません。
採用で失敗しないための対応策
(1)面接で深掘りすべき質問例
これまでの思い込みや先入観を一度リセットし、肩書きや資格だけではなく、
「この人がどんな行動をしてきたのか」「どんな考え方を大事にしているのか」
をしっかり確認しましょう。
具体的には、面接で以下のような質問や深掘りを行うことをおすすめします。
- これまでの経験の中で、具体的にどのような成果を出してきたのか
- どのように工夫し、何を改善した結果、その成果に結びついたのか
- 失敗やつらいことがあったとき、どのように受け止め、どう行動したのか
- 当社の価値観や目指す方向性についてどう感じるか
等を聞きだし、その人が「自社に合うかどうか」を見極めます。
(2)有期契約期間を活用する
もし、採用に自信がなければ、最初は3カ月程度の有期契約にして
お互いに様子を見るのもありだと思います。
まとめ
採用は、組織の未来を左右する大事な決断です。
肩書きだけで判断せず、その人の行動や考え方、価値観が自社に合うか
を徹底的に見極めることが、採用の成功率を大きく高めます。
迷ったときこそ、表面的な経歴に頼らず、「この人はどんな人か」を丁寧に知ろうとする姿勢
を大事にするといいと思います。
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