みなさんの職場に、遅刻をする人はいませんか?
昼休憩が終わっているのになかなか席に戻らない、などの遅刻も含みます。
事例1 遅刻してタイムカード改ざん
勤務していた当時、次のような人がいました。
朝遅刻をした日はわざとタイムカードを押さず、「押し忘れた」と言って、定時に出社していたように時刻を改ざんしていました。
席に着くのは定時を過ぎているので、周りの上司や同僚はその遅刻に気づいているはずなのですが、だれも遅刻のことを注意をしなかったようです。
その結果、その人はその後も遅刻とタイムカードの改ざんを繰り返しました。
ここまでくると、さすがに他部署の人も不正に気づき、しかるべき部署に通報したようです。
事例2 昼休憩後の遅刻
これは、ある販売会社に勤務していたときの話です。
その会社には、いつも3人でつるんでいる女子社員がいました。
この3人、直属の先輩社員が退職したとたん、午後は15分遅れて席に着くようになりました。
どんなに電話が鳴ろうと、給湯室でペチャクチャしゃべっています。
残された我々がその対応に追われます。
ここでも、彼女たちの直属の上司は何も注意をしませんでした。
その結果、彼女たちの午後の遅刻はしばらく繰り返されました。
数日後、たまたまその場に居合わせた所長が、すぐさまその3人を呼び出し、厳しく注意をしてくれたので遅刻はなくなりました。
後日、所長に「なぜ直属の上司は注意をしないのでしょうか?」と尋ねたところ、「育てる気がないんだろうね」と答えてくれました。
上司の問題点
いずれのケースも、なぜ上司は放置したのでしょうか。
事例2のように、気づいたときにすぐ注意をすれば、普通の人ならわかるのです。
- そのうち本人が気づくだろう、誰かが注意するだろうという人任せの気持ちから?
- 叱り方がわからないから?
- 嫌われたくないから?
- 部下を育てる気がないから?
いずれも、ずるい人がおいしい思いをする緊張感のない職場でした。
「この会社は遅刻をしても許されるんだ」と真似する人が出てきました。
時間を守るという当たり前のことができない組織。
それを叱れない上司を管理職にしている組織。
職場の秩序が乱れ、不公平感により士気が低下し、良い人材が早々に辞めていきます。
対応策
問題を放置・先送りする組織には、次のような取り組みが必要です。
- まずは、トップが、どんなささいなルール違反も許さないぞ!と宣言する
- あいまいなルールを再度見直し、厳格に運用する
- 毎月、リーダー会議を開いて職場の問題や課題を共有する
- 「仕事に対する姿勢」を定期的にチェックして、昇給・賞与・昇進等に連動させる
- 管理職教育、管理職登用試験の実施
等々、いろいろありますので、一つずつ実施しましょう。
そうすれば、必ず、不正のない働きやすい職場になっていきます。
方法は他にもいろいろありますので、その組織にあったやり方で、働きやすい職場を作り上げていただけたらなと思います。まじめに働いている人たちのためにも。
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