ミスとクレームが止まらない会社の落とし穴と改善のヒント

はじめに

「またクレーム?」
「なんで同じミスを繰り返すんだ!」

気づけば社内はトラブル続きで、社長や管理職は頭を抱えている…。

こうした会社には、いくつかの共通点があります。
もちろん個人の適性もゼロではありませんが、大半は組織の仕組みが原因です。
放置すれば、優秀な社員まで辞めてしまいます。

ここでは、特に多い2つの原因と、その改善策をご紹介します。

1.報告・連絡・相談がない

深刻な職場では、

  • ミスが起きるたびに「誰がやった!」と犯人探し
  • 長時間の説教と罵倒で委縮
  • その結果、隠ぺいと責任のなすりつけ合い
    …という負のループに陥ります。

改善のヒント

  • まずは担当者の話を「最後まで聴く」
  • 個人ではなく「仕組みのどこに穴があったか」を一緒に探す
  • 原因を特定し、再発防止のチェックリストをチームで作る

2.教育・情報共有不足

知っていれば防げるミスも多いのに、

  • 研修は最小限
  • マニュアルがあいまい
  • 小さなミスの共有すらされない

こうした環境では、社員が育たず、結局また同じミスが繰り返されます。

改善のヒント

  • マニュアルやチェックリストを「誰でも使える形」に整備
  • 小さな失敗も「笑って共有できる場」をつくる
  • 月1回の振り返り会議で情報をアップデート

まとめ

ミスやクレームが多い会社は、社員の「能力」ではなく「仕組み」に問題があることがほとんどです。
安心して相談できる空気と、ミスが再発しない仕組みを整えれば、現場は必ず変わります。

3か月後には、「最近クレーム減ったよね」と笑顔で言える職場に。
改善を始めるのは、まさに今日からです。


執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)

「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたら、早めにご相談ください。