「話が長い」と思われる上司/3つの特徴と改善策

はじめに

「説明したはずなのに、なぜか伝わっていない」
「会議で話しても、反応が薄い」

多くの管理職が抱える悩みです。
そして、その裏にひそんでいる原因が、話の長さであることは少なくありません。

丁寧に伝えようとするほど、かえってポイントがぼやけてしまう。
その結果、上司は不安になり、さらに説明が長くなる。

今回は、話が長くなってしまう上司の特徴と、
明日から使える改善策をご紹介します。

「話が長い」と思われる上司の3つの特徴

1. 結論を最後まで引っぱる

背景説明が続くと、部下は心の中で「つまり結論は?」と待ち続ける時間が長くなります。

2. 同じ話を繰り返す

「きっと伝わっていないはず」と不安になり、角度を変えて同じ内容を何度も説明してしまう。

3. 一方的に話し続ける

部下の反応を確認せず、質問の余地を与えない。
結果、部下は「聞いているふり」に逃げてしまう。

なぜ悪循環が起きるのか?

上司は「丁寧に伝えたい」。
部下は「早く結論を言ってほしい」。

このズレが、次の悪循環を生みます。

  • 長い説明で集中力が切れる
  • 要点が分からない
  • 反応が薄くなる
  • 上司は不安になり、さらに話が長くなる

伝わる話し方の3つのポイント

1. 結論→理由の順で話す(PREP法)

NG:背景 → 説明 → 補足 → 結論
OK:結論 → 理由 → 具体例 → まとめ

例えば、「今回の方針は〇〇です。理由は3つあります……」
と最初に言うだけで、部下は何を聞けばいいか理解できます。

2. 話す時間を先に決める

「この件は5分で説明します」
と最初に宣言するだけで、話が自然とコンパクトになります。

部下も「5分なら聞ける」と集中できます。

3. 質問を入れて双方向にする

  • 「ここまでどう思う?」
  • 「要点を一言でまとめると何に聞こえた?」
  • 「不明点はどこ?」

これだけで、部下の理解度も大きく変わります。

まとめ

「話が長い」と言われる上司ほど、実は説明しようと頑張りすぎているのです。

そこで、

【今日からできる3つの改善】

  1. 結論を先に伝える
  2. 話す時間を区切る
  3. 質問を交えて、双方向にする

伝わる話し方は、短く、明確に、双方向

この3つを意識するだけで、会議も指示も、あなたの言葉が驚くほど届くようになります。


執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)

「もしかしてうちの職場も当てはまるかも」と感じたらお気軽にご相談ください。

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