仕事の質は全部同じではない
仕事に求められる質には、様々なレベルの「仕上がりの基準」があります。
- 60点で十分な業務(必要最低限で顧客満足に支障がないもの)
- 90点以上が必要な業務(信用・法令遵守・リスク管理に直結するもの)
社労士の仕事で言うと、
給与計算や保険の手続きはミスが許されず、100点が当然です。
一方、社内資料や単純確認業務は60点レベルでも十分なケースがあります。
よく聞く経営のお悩み
経営層や管理職の方々からよく聞くお悩みに、
- 60点で済む仕事を、部下が過剰に時間をかけて仕上げてしまう
- 高い完成度を追求しすぎて人件費が膨らみ、利益が圧迫される
というものがあります。
組織の成長段階でよく起こる問題です。
対応策
具体的な対応策は以下の通りです。
- 業務ごとに「品質レベル」を具体的に指示する
例:「この仕事は60点レベルで問題なし。制限時間は1時間」 - 組織全体に利益感覚を共有する
例:部門収支・人件費・時間単価等の数字を見える化し、
完成度とコストのバランスを常に意識させる等 - 決めた目標に沿って、どこまでできているか定期的に一緒に確認する
現場が「高い完成度=正解」と思い込むのを防ぐため
このような方法で、経営的な視点をもってもらうのがいいのではないでしょうか。
当事務所でも、100点以外の仕事については、
「この程度で仕上げてくれればOK」
「かかった時間を記録しておく」というルールを徹底しています。
その記録は、将来的に値決めの根拠になり、
採算管理を正確に行うための大切なデータとなります。
まとめ
仕事は完璧を目指すと本当にキリがありません。
完璧を求めすぎて費用倒れになってしまったら会社がもちません。
常に、費用対効果や生産性について繰り返し教育し、
理解してもらうのがいいのではないでしょうか。
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