「突然の「辞めたい」にどう向き合うか/支えてきた社員が限界を迎えるとき」を投稿しました20250823

仕事には「ちょうどいい仕上がり」がある

仕事の質は全部同じではない

仕事に求められる質には、様々なレベルの「仕上がりの基準」があります。

  • 60点で十分な業務(必要最低限で顧客満足に支障がないもの)
  • 90点以上が必要な業務(信用・法令遵守・リスク管理に直結するもの)

社労士の仕事で言うと、
給与計算や保険の手続きはミスが許されず、100点が当然です。
一方、社内資料や単純確認業務は60点レベルでも十分なケースがあります。

よく聞く経営のお悩み

経営層や管理職の方々からよく聞くお悩みに、

  • 60点で済む仕事を、部下が過剰に時間をかけて仕上げてしまう
  • 高い完成度を追求しすぎて人件費が膨らみ、利益が圧迫される

というものがあります。
組織の成長段階でよく起こる問題です。

対応策

具体的な対応策は以下の通りです。

  1. 業務ごとに「品質レベル」を具体的に指示する
    例:「この仕事は60点レベルで問題なし。制限時間は1時間」

  2. 組織全体に利益感覚を共有する
    例:部門収支・人件費・時間単価等の数字を見える化し、
    完成度とコストのバランスを常に意識させる等

  3. 決めた目標に沿って、どこまでできているか定期的に一緒に確認する
    現場が「高い完成度=正解」と思い込むのを防ぐため

このような方法で、経営的な視点をもってもらうのがいいのではないでしょうか。

当事務所でも、100点以外の仕事については、
「この程度で仕上げてくれればOK」
「かかった時間を記録しておく」というルールを徹底しています。

その記録は、将来的に値決めの根拠になり、
採算管理を正確に行うための大切なデータとなります。

まとめ

仕事は完璧を目指すと本当にキリがありません。
完璧を求めすぎて費用倒れになってしまったら会社がもちません。

常に、費用対効果や生産性について繰り返し教育し、
理解してもらうのがいいのではないでしょうか。

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