上司が部下にやってはいけないこと
上司が部下にやってはいけないことの一つに、
「過去の自分と比べて、部下を叱ったり否定すること」があります。
たとえば、
- 「自分のときは、こんなの簡単にできたのに」
- 「自分だったらこうするのに」
などです。
上司は何気なく言っただけかもしれませんが、
部下は、 「馬鹿にされた」「否定された」と反発し、
そのときから心を閉ざします。
その結果、上司が本当に伝えたかったことが正しく伝わらず、
同じミスを繰り返します。
上司は、単に嫌われただけです。
過去の自分との比較は、往々にして自慢話になってしまい、
今後の人間関係もますます悪化していきます。
では、どうすればスムーズに行くのでしょうか。
対応策1 その部下の過去と比べる
比較するのであれば、自分や他人と比較するのではなく、
部下自身の過去と比べて、できていることをまずは評価します。
たとえば、
- 「ミスが少なくなってきているね」
- 「考えながら進められるようになっているね」
などでしょうか。
対応策2 ダメ出しではなく提案する
次に、本当に伝えたいところは、ダメ出しではなく提案をします。
たとえば、
- 「〇〇してみるといいのでは?」
- 「こんなやり方もあるよ」
- 「さらにここをこうすればもっと良くなるのでは」
と伝え、励まし、最後に「どう思う?」と意思確認をします。
それによってまた対応を変えます。
言いっぱなしではなく、部下に寄り添う感じでしょうか。
対応策3 上司の過去の失敗談を話す
さらに、上司の過去の失敗談を話して反面教師として学ばせます。
自慢話をするよりも有効です。
すると、「この人にならなんでも話せそうだ」と部下は心を開き始め、
信頼関係が少しずつ築かれていくかもしれません。
補足
時代の流れは速いです。
過去のやり方が、今の時代では合わない場合は多々あります。
そういったことを踏まえ、根拠もなく、過去の自分のやり方や考え方を
押し付けるのはやめましょう。
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