「面接で人を見抜く力を高める方法」を投稿しました20250616

面接で人を見抜く力を高める方法

面接で人を見抜くには

人の本質を短時間で見抜くのは難しいものです。
特に面接という限られた時間では、応募者の人間性や価値観を
引き出すのは容易ではありません。

何の準備もせずに臨むと次のようなリスクが待っています。

  1. 職場の雰囲気や相性が合わない人を採用してしまう
  2. 早期離職となり、再び採用に時間とお金がかかる

人を見抜くポイント(面接力)

だからこそ、人を見抜く力(面接力)を高めることが必要になります。

私がお勧めする準備は以下の通りです。

  1. 深掘り質問を用意する
    例「過去に最も苦労した仕事は?」「それをどう乗り越えましたか?」
    といった、その人の考え方、姿勢、感情の扱い方などの内面が垣間見えます

  2. 即興課題で対応力を見る
    例「こんなクレームが来たらどう対応しますか?」
    とその場で解決策を考えてもらいます。
    事前に準備できない分、応募者の素の反応が引き出せます。

  3. 履歴書のを読む
    実績の裏にある努力や工夫、苦悩を掘下げることで
    人間性が見えてきます。

  4. 求める人材像を明確にしておく
    「どんな価値観や性格なら、うちの会社に馴染むか」
    を事前に明確にし、面接でそれを確認します。

このような準備をすることで、適切な人材を採用する確率を
ぐっと高めることができます。

採用の失敗例

とある会社で、非常に優秀で経歴も申し分ない人を採用しました。
ところが、実際に現場に入ってみると、

  • 周囲と協力せず、単独で物事を進めたがる
  • 指摘されるとすぐ不満を口にする
  • 仕事はできるが、職場はギスギス

といったことから、1カ月経たずに退職してしまいました。

このとき感じたのは、スキル以上に、その人の価値観、性格、相性が、
職場ではずっと大事だなということです。

応募者の本質を見抜く観察ポイント

以上のことから、面接で必ず見るべき観察ポイントをまとめます。

  1. 事実に基づいて話しているか
    「何を、どう頑張ったか」を具体的に話せるか。
    抽象的な「頑張りました」はNG
  2. 否定的な経験をどう語るか
    失敗談に「反省や学び」があるか、「他責か自責」か、
    を観察し、その人の本質を見抜きます
  3. 「どういう人と働きたいですか?」と質問する。
    チーム志向か、個人主義かが見えます
  4. 目線・口調・間の取り方
    無意識に出る態度や癖から、意外に多くのことが見えてきます

また、面接者が1人だと大事なところを見逃してしまうかもしれませんので、
もう一人出席してもらうといいかもしれません。

まとめ

結局のところ、「採用の本質」は、

  • 「自社の価値観に合う人か」
  • 「共に成長していける人か」

ではないかと思っています。

だからこそ、
「うちの価値観とは」「一緒に成長したいと思える人とは」
の定義を決めておく必要があるかと思います。

そして、「質問」と「観察ポイントのチェックリスト化」
をしてみてください。この準備が、採用のミスマッチを防ぎます。

最後に:私の採用観

私が一緒に働きたいなと思う人は、「実績」や「肩書」ではなく、
「人として尊敬できるかどうか」です。

多少意見が合わないことがあっても、根底に敬意があれば、
協働できると思うからです。

その判断材料としては、

  • 会話の中での誠実さ
  • 人の話にきちんと耳を傾ける姿勢
  • 小さな約束をきちんと守る

になります。

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