はじめに
前回の記事では、「初めて人を雇う① 最初にやるべきこととは」についてお話ししました。
最初に大切なのは、法律を守った会社運営をすること、そしてトラブルを防ぐための意識を持つことでした。
今回はその続きとして、実際に人を雇うときに重要になる「働かせ方と保険の関係」について、初めての方にもわかりやすくご紹介します。
まず決めるべきこと:仕事内容と働き方
雇用を始めるにあたって、まずは以下の2点を決めましょう。
- どのような仕事を任せたいのか
- 1日・週あたり、どのくらいの時間働いてもらうのか
この「働き方」によって、加入が必要な社会保険の種類が変わってきます。
保険の種類と加入条件
保険の種類 | 加入が必要な条件 | 備考 |
---|
労災保険 | 労働者が1人でもいれば加入必須 | 雇用形態にかかわらず必要 |
雇用保険 | 週20時間以上、31日以上の見込み | パートでも該当すれば必要 |
健康保険・厚生年金保険 | 勤務時間や事業所の形態による | ※ |
※健康保険と厚生年金保険は、「週30時間以上」「法人か個人事業か」など、いくつかの条件で判断されます。
費用負担を減らしたい場合は?
「健康保険や厚生年金の負担が重い」と感じる場合は、加入が不要になる働き方(短時間勤務など)をあらかじめ設計する方法もあります。
ただし、これは法のギリギリを攻めるような運用にもなりかねないため、事前に社労士に相談するのが安心です。
4. 困ったときは社労士へ
厚労省などの行政サイトには詳細な情報が載っていますが、正直なところ内容が複雑で分かりづらい場合もあります。
お近くの社会保険労務士(社労士)に相談すれば、会社の状況に合った対応を具体的に教えてくれます。費用対効果は高いです。
次回予告
次回は「雇用契約書の作り方」についてご紹介します。
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