会社に義務付けられている健康診断で主なものに、「雇入時健康診断」と年に一回実施する「定期健康診断」があります。
雇入時健康診断について
雇入時健康診断の存在を知らない会社さん、知っていても自己負担で受けさせている会社さんは、残念ながらまだまだ見かけます。
法律で義務付けられている健康診断の費用は、会社負担となります。
失業中で収入のなかった新入社員に費用の負担をさせるのは酷ですし、一気に不信感が高まりますのでご注意くださいませ。
雇入時に健康診断を受けさせるのは、採用後の適正配置や今後の健康管理の基礎資料とするためです。
また、新入社員が3カ月以内に健康診断を受けていて、その結果を会社に提出した場合は、その健康診断とダブる項目については除外できることになっています。
定期健康診断について
定期健康診断を知らない会社さんはほぼ見かけませんが、「本人が受けたがらないんだよね」と放置している会社さんはまだまだあります。
定期健康診断の目的は、定期的に健康状態を把握し、その結果に応じて必要な措置(配置転換・労働時間変更等)をするためです。安心・安全・健康に働けるようにということですね。
労働基準監督署の一般的な調査では、健康診断を受けさせているかどうかは必ずチェックされます。あのコロナ真っただ中の時でさえ、診断結果の提出を求められました。それだけ大事なことだということですね。
その他の健康診断
上記のほかにも、過酷な現場や深夜業等の有害業務に従事する人に実施する「特定業務従事者健康診断」などもあります。
コメント