従業員を初めて雇う際のよくある相談例
独立開業後、業績も順調に伸びると、
「そろそろ従業員を一人雇いたい」「ついては、何が必要でしょうか?」
というご相談を受けることがあります。
たとえば、
- 求人媒体はどうするか
(例)ハローワーク、知人からの紹介、民間の求人サイトなど - 休日や労働時間はどれぐらいにしたほうがいいか
- 有期契約・無期契約のどちらがいいか
- 有給休暇はいつから、どれぐらい必要なのか
- 賃金はどれぐらいに設定すればいいのか
- なにか使える助成金はあるか
- 労災や雇用保険、社会保険の保険料はいくらぐらいか
- その他、気を付けるべき点は?
等です。
ご相談を受けているとあっという間に2時間経っていた、
なんていうこともざらです。
お勧めしないこと
ブラック企業から脱サラした社長さんによく見られるのですが、
「自分が悔しい思いをしてきたので、自分が社長になったら、部下には手厚くしたい」
という人がいます。
もちろんそれは素晴らしいことです!
しかし、立ち上げたばかりで経済的に安定していない状態で、
かつ、労働者がどんな人かもわからないうちから、相場より高い賃金を設定するのは
危険な気がします。
人を雇えば、
- 社会保険料は毎月かかります
- 会社都合で休ませることになれば、その間の賃金を保障する義務があります
- 年次有給休暇中の賃金もかかります
- 健康診断の費用や教育費、その他目に見えないもろもろの人件費がかかります
経費の半分は人件費とも言います。
最初は小さく、その後成果があった段階で少しずつ労働条件をアップ
していくのが安全かと思います。
まとめ
実際、最初から大盤振る舞いをして、数か月で資金がショートし、廃業や休眠に追い込まれた例がいくつかありました。そうなると、せっかく雇った人もあっという間に失業者です。
そういった面も含めて、専門家と相談しながら計画を立て、「やっていけそうだ」と思った際に人を採用するのがリスクがないかと思います。
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