マズローの「欲求5段階説」を知る
はじめに、マズローの欲求5段階説という理論をざっくりご紹介します。
マズローの「欲求5段階説」とは、
人間の欲求は5層のピラミッドになっていて、
1段目の生理的欲求が満たされて初めて、
2段目の安全・安定の欲求が現れる、
2段目の欲求が満たされたら、次の3段目の社会的欲求が現れる、、、といった理論になります。
言い方を変えると、
「食うに困っている」のに「自己実現したい」などという欲求は出てこない、といったところでしょうか。
労務管理に当てはめてみると
独断と偏見ですが、上の各欲求を、職場のよくある欲求に当てはめてみます。
1段目「生理的欲求」は、➡️「仕事が欲しい、安定した生活を手に入れたい」
2段目「安全・安定の欲求」は、
➡️「ハラスメントはイヤ、長時間労働はイヤ、残業させたらちゃんと払って」
3段目「社会的欲求」は、
➡️「困ったときは助けあえる職場・人間関係が良好な職場で働きたい」
4段目「承認の欲求」は、➡️「評価されたい、褒められたい」
5段目「自己実現の欲求」は、
➡️「出世したい、やりたい仕事がしたい、仕事を通して成長したい」
、、当たらずとも遠からず、でしょうか?
日ごろの行いを振り返る
このように、人間は、現状の欲求が満たせないと、次には進めない・意欲がわかないようにできているようです。
この前提で考えると、日ごろ、いくら部下にハッパをかけても、
↓の最低限の欲求すら満たせてあげられていないのであれば、部下のことをどうこう言う前に、
まずは会社側の姿勢を見直す必要があるのかもしれません。
たとえば、
- 残業や休日出勤をさせても、賃金を全額支払っていない
- 最低賃金以下で働かせている
- 怒鳴る、長時間の説教、人前で叱る、セクハラ、問題を放置している
- 業務改善には手を付けず、長時間労働の強制(しかもサビ残)
- 昇給や賞与は、個人的な好き嫌い、上司の感情で決めている等
まずは、ここから改善すると、組織はうまく回り始めるかもしれませんね。
まとめ
会社を良くしたいのであれば、まずは、従業員の最低限の欲求を満たしてあげることこそが、
一番の近道ではないでしょうか。
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