11月に事務所を移転します。なかなかブログを更新できず申し訳ございません!20241015

研修さえ受けさせれば部下の行動は変わる?

座学だけで部下の行動は変わる?

ある介護事業所さんから電話で問い合わせがありました。

『年に一回、コンサルタントを呼んで研修をしているが、従業員は全く変わらないので、私にも研修をしてほしい』といった内容でした。

私が驚いたのは、たった年に一回の研修で、部下の行動が変わると思っているところです。
藁をもすがる思いだったのかもしれませんが、それは無理です。

研修自体はとても有意義なことです。どんどん活用していただきたいです。
カギは、研修をどう展開していくかです。

研修前にやること

1.目的をはっきり伝える「何のためにこの研修を受けるのか」

2.研修後にすることを伝える

たとえば、

  • 報告書を提出してもらう
    どんな内容だったか、それを今後の業務にどう展開させていきたいか等
  • 講師としてみんなにレクチャーしてもらう

などです。
このようなミッションがあれば、眠気を吹き飛ばして、研修に集中してくれることでしょう。

ちなみに、なんの目的・目標もなく研修を受けさせるとどうなるでしょうか?
ただ研修をぼーっと受ける→居眠りをする、、という不毛な時間となってしまいます。
時間とお金の無駄遣いですね。

研修後にやること

研修後は、予告通り、以下のことをやってもらいます。

  • 講師として、研修内容をみんな(上司含む)にレクチャーさせる。
    説明するためには、復習や調査が必要になるので、研修内容がいやでも身につきます。
  • 研修内容を活かした新たな課題に取り組ませる。
    新しい知識を得ることで、視野が広がり、これまで見えなかった問題が見えるようになります。鉄は熱いうちに打て!今がチャンスです。
  • 毎月の会議で、その結果を追及する
    やったか、できたか、具体的な改善策は?等

受けた研修をここまで活かせれば100点満点です。間違いなく、部下の行動は変わります。
そして、変わるように導くのが上司の役割です。

まとめ

部下の行動を変えるには、

  • まずは座学で知識を得・深めてもらう
  • 次に、研修で得た知識をみんなに説明させる
  • そして、その知識を現場で活かす仕組みを作る

この繰返しで、研修を活かし、部下の行動を変えていただければと思います。

最後に

研修さえ受けさせれば、従業員自ら考えて成長してくれるだろう、という従業員任せの会社さんはまだまだ多いです。

現場が変わらなければ、受講者がせっかく得た知識も活かせません。
活かされぬまま、時間とともに知識も忘れ去られ、元に戻ってしまいます。

その結果、「研修を受けさせてもやはり変わらない」というコンサル会社批判になります。

任せっぱなし、受けさせっぱなしでは何も変わりません。
すべてにおいて。

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