結論
助成金をもらえるように正しく労務管理をしていくことで、あらゆる法的リスクが軽減できるだけでなく、従業員から見て魅力ある会社になれます。
助成金受給に必要なこと
私がこれまで取り扱ってきた助成金は、
- キャリアアップ助成金の正社員化コース
- 両立支援等助成金の代替要員確保コース
- 雇用調整助成金
- 65歳超雇用推進助成金
などです。
助成金をもらうために、一般的に必要なことは、
1.法律通りの労務管理
具体的には、
- 「就業規則」「雇用契約書」「賃金台帳」があり、この三者のつじつまが合っていること
- 事前に計画を出していること(助成金によります)
- 就業規則どおりの労務管理をしていること
- タイムカード等があること
- 残業代等の賃金を正しく支払っていること
など多々あります。
2.各助成金の趣旨に沿った取り組み
法律を守っているだけでなく、各助成金の趣旨に沿った取り組みも必要になります。
たとえば、キャリアアップ助成金の正社員化コースであれば、
「正社員になったことで、処遇が良くなっている」ことが必要で、それを判定するために、細かい要件がたくさんあります。
たとえば、
- 正社員転換後は、転換前より3%以上賃金がアップされているか
- 正社員の賞与や昇給は、原則ありになっているか
- 正社員転換後に試用期間は設けられていないか
等々、まだまだあります。
社労士と助成金
社労士にとっても、助成金はとても神経を使う業務です。やりたがらない人がほとんどです。
慣れていても、毎回申請するたびに「見落としはなかったかな?」とヒヤヒヤします。
「受給できたよ!」「助かったよ」という報告を受けると、本当に喜び安堵します。
それぐらい神経を使うのが助成金の業務なのです。
変な助成金の営業に騙されないようお気を付けくださいませ。
助成金は会社を魅力的にできるチャンス!
「今はまだ無理だが、もう少し頑張れば、正しい労務管理ができるかも」
「従業員定着のためにも、正しい労務管理をしたい!」
という会社さんは、是非とも助成金にチャレンジしていただきたいと思います。
その結果、あらゆる法的リスクが軽減し、また、従業員から見て魅力ある会社になれるからです。
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