「人が育つ会社・育たない会社の違い」を投稿しました20250620

感謝しない社長の末路

はじめに

「従業員とのトラブルが絶えない」
「従業員がすぐに辞める」

そんな会社の多くには、ある共通点があります。
それは、社長が従業員に感謝していないということです。

今回は、「感謝のない経営」が引き起こす社内崩壊の実態と、
今日からできる改善のヒントをご紹介します。

感謝しない社長の特徴

感謝しない社長の特徴は、以下の通りです。

  • 従業員のミスには厳しいが、成果には無関心
  • 「自分のおかげで会社が成り立っている」と思っている
  • うまくいかないのは常に部下のせい
  • 制度や環境を改善する意思がなく、コストを理由に後回し
  • 従業員を評価するより、責める言葉が多い

極端な場合、「給料払ってるんだから、やって当然」
とまで思っているケースもあります。

事例

ある日、ストライキ直前の会社の社長から相談の電話がありました。
内容を聞いていて、思わず私はこう尋ねてしまいました。

社長さんは、従業員に感謝していますか?」と。

すると、返ってきたのは、「はぁ? 感謝?」「なんで??」
といった、予想をはるかに超える言葉でした。
どうやら、従業員に感謝するという発想自体がないようでした。

この瞬間、すべてが腑に落ちました。
だから、トラブルが絶えないんだなと。

感謝がないことで起こること

感謝がない職場では、次のようなことが起こります。

  • ミスを恐れて報告・相談が減る
  • 社員同士がギスギスする
  • 成果を出しても報われず、やる気を失う
  • 「この会社に長くいても成長できない」と思い、辞める

その結果、次の3つが確実に失われていきます。

1. 従業員からの信頼
 「大事にされていない」「尊重されていない」と感じた瞬間、信頼関係は崩れます。

2. 定着率
 優秀な人材ほど、「感謝のない環境」から早く去っていきます。

3. 生産性
 感謝されない職場では、やらされ感が強く、結果として生産性が落ちます。

解決策

感謝の気持ち伝えるだけで、会社の空気は良くなります。
シンプルですので、次のことを今からやってみましょう。

  • 毎日1回、「ありがとう」と言う場面を作る
  • 「助かったよ」と一言添える
  • 月1回でも、社内ミーティングでみんなを称える
  • 会議で「ありがとうの共有」を習慣化する

最後に:従業員が辞める前に社長ができること

従業員が辞める本当の理由は、

  • 「大切にされていないと感じた」
  • 「頑張っても評価されない」
  • 「居場所がないと感じた」

そんな、感情の小さな損失の積み重ねです。

社長がほんの少し意識を変え、「ありがとう」と言葉にするだけで、
従業員の心は変わり、会社も変わります。
経営改善の第一歩は、感謝を言葉にすることからです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました