前回の記事
前回の記事では、賞与後の退職をネガティブに捉えるのではなく、改善のきっかけに変える経営者側の3つの考え方をご紹介しました。➡賞与後の退職をチャンスに変える3つの考え方
今回は、賞与をもらった後に転職を考える、社員側の4つの判断基準をご紹介します。
はじめに
「賞与もらったし、そろそろ転職しようかな…」
そんな気持ちになったことはありませんか?
実は、賞与後は転職を考える人が増える時期です。
ある調査でも、賞与支給月から1か月以内に退職を検討する人は、全体の2〜3割にのぼるとされています。
しかし、感情だけで動くと後悔することも少なくありません。
この記事では、賞与後に転職を検討する際に押さえておくべき4つの判断基準をご紹介します。
1.賞与は過去への対価、退職は未来への投資
賞与は、これまでの努力や成果への報酬です。受け取ってから動くのは自然な流れですが、そのお金をどう未来のために使うかがポイントです。
- 資格取得費用
- 引っ越し資金
- 転職活動の準備資金
計画的に活用すれば、次のステップをより有利に進められます。
2.人生の節目としてのタイミング
賞与支給は半年・1年という区切りの時期でもあります。
「このまま今の職場で働き続けるべきか?」を見直す絶好の機会です。
ここで冷静にキャリアを振り返る時間を持つことが、後悔のない決断につながります。
3.今の職場で本当に改善は無理か?
転職は環境を変える有効な手段ですが、それが唯一の解決策とは限りません。
- 部署異動
- 業務改善の提案
- 上司との面談
こうした方法で状況が改善するケースもあります。
「転職しかない」と思い込む前に、改善の余地を確認してみましょう。
4.次の職場選びは慎重に
「今よりマシ」だけで選ぶと、また同じ悩みに直面する可能性があります。
- 給与
- 仕事内容
- 人間関係
- 働き方の柔軟性
を総合的に評価し、内定後には可能な限り職場の雰囲気を確認することをおすすめします。
まとめ
賞与後の転職は、計画的に進めれば新しいキャリアの大きな一歩になります。
でも、その一歩が本当に自分の望む方向かどうか、しっかり確かめることが大切です。
今、辞めたい理由は「不満の解消」ですか?
それとも「理想の実現」ですか?
その答えが、次の行動の道しるべになります。
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