11月に事務所を移転します。なかなかブログを更新できず申し訳ございません!20241015

遅刻、早退、欠勤をしても給与から差引かないリスク

欠勤等控除をしない理由

従業員が数人しかいないような会社さんの場合、遅刻や早退、欠勤をしても、その分の額を差引かず、満額を支給している会社さんは結構あります。

その理由は、

  1. 計算方法がわからないから(月給制)
  2. 労働基準法の年次有給休暇を消化したことにするから

というのが多いです。

法的なリスクと解決方法

上記1.「計算方法がわからない」場合

この場合、次のようなリスクがあります。

  • まじめに出勤している人から反発を買う
  • この制度を悪用してさぼろうとするモンスター社員ができあがる

したがいまして、ノーワークノーペイの原則通り、仕事をしなかった分は差引くことをお勧めします。

とはいえ、これを機にいきなり差引くと反発され、「不利益変更だ」と言われかねませんので、一人ひとりにきちんと説明し、同意をもらうことをお勧めします。

上記2.「年次有給休暇を消化したことにする」場合

労働基準法の年次有給休暇は、本人が請求した場合に付与するものです。
会社が勝手に取得させる(指定)ことはできません。

例外的に、会社が指定した日に取得させることはできますが、それなりの手順や手続きが必要になります。

違法な取扱いをすると、労基法の年休は消化されたことにならず、そのまま残ることになりますので、今一度ご確認いただければと思います。

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