「人が育つ会社・育たない会社の違い」を投稿しました20250620

遅刻、早退、欠勤をしても給与から差引かないリスク

遅刻・欠勤しても控除をしない理由

従業員が数人しかいないような会社さんの場合、遅刻や早退、欠勤をしても、
その分の額を差引かず、満額を支給している会社さんは結構あります。

その理由は、

  1. 計算方法がわからないから(月給制)
  2. 労働基準法の年次有給休暇を消化したことにするから

というのが多いです。

しかし、こうした対応は大きなリスクを抱えています。

法的なリスクと正しい対処法

1.計算方法がわからない

これを放置すると、次のような問題が起こります。

  • まじめに出勤している人から反発を買う
  • 「ズルしても給料は減らない」と悪用するモンスター社員が現れる

対処法

  • ノーワークノーペイ(働かなければ支払わない)が原則
  • 欠勤や遅刻早退分は、日割りや時間単位で減額しましょう

ただし、いきなり変更すると反発され、「不利益変更だ」と言われかねませんので、
一人ひとりにきちんと説明し、同意を得てから実施しましょう。

2.年次有給休暇を消化したことにする

労働基準法の年次有給休暇は、本人が請求した場合に付与するものです。
会社が勝手に取得させる(指定)ことはできません。

例外的に、会社が指定した日に取得させることはできますが、
それなりの手順や手続きが必要になります。

違法な取扱いをすると、労基法の年休は消化されたことにならず、
そのまま残ることになりますので、今一度ご確認いただければと思います。

まとめ

「小さなことだから」と、遅刻・欠勤等の扱いを曖昧にしていると、
職場の不満やトラブルにつながる危険があります。

  • 公平なルールを整えること
  • 社員への説明と同意を丁寧に行うこと
  • 法的な根拠に基づいた正しい運用をすること

この3点が、信頼される職場づくりの第一歩です。

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