はじめに
経営者の方にぜひ知っておいてほしいのが、「雇用契約書の重要性」です。
これが整っていない会社は、あとで思わぬトラブルに巻き込まれることが少なくありません。
今回は、契約書がなかったことで起きた実例を交えながら、
リスク回避のポイントをご紹介します。
実例1 契約書なしで「言った言わない」のトラブルに
とある建設業での話です。給与や労働条件を口頭だけで伝えていたため、
退職後に「残業代が払われていない!」と従業員から訴えられました。
雇用契約書がなかったため、ほぼ相手の言いなりで
数十万円ほど支払うことになりました。
実例2 曖昧な契約内容で高額な支払いに
とある製造業での話です。雇用契約書はあるものの、残業の取扱いが不明確でした。
その結果、後に未払い賃金として多額の支払いを命じられ、経営に大きな影響が出ました。
雇用契約書の内容は、具体的でわかりやすくあることが重要です。
トラブル時に証拠がなければ会社は不利になる
退職後に「給料が違う」と訴えられても、
雇用契約書や書面での記録がなければ対応は難しいです。
「もし単価が違うのであれば、なぜその時に言わなかった??」と言っても、
「そのときは社長が怖くて言えなかった」「クビにになると思ったから言えなかった」
などと言われてしまいます。
こうなると、言い分を覆すのはほぼ不可能になります。
まとめ:雇用契約書は会社も従業員も守る重要なツール
労働条件を明示するのは法的な義務ですが、それ以上に、会社を守るため、
働く人を不安にさせないためにも欠かせません。
トラブルを未然に防ぐために、今一度雇用契約書を見直すことをお勧めいたします。
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