「うちだけじゃないんだね」
経営者同士の勉強会が終わったあと、何人かが残って話していました。
「最近、社員があいさつしなくなって。注意しても変わらないんだよね」
「うちは報連相が抜けて、気づいたらクレームになってる」
「誰が責任者かわからないって声が出てきて、困ってる」
笑いながら話していますが、みんな本気で悩んでいました。
決して、特別な会社の話ではありません。
規模も業種も異なる会社で、同じようなことが起きているのです。
「当たり前」ができない会社に、共通する5つのサイン
どれか一つでも当てはまったら、早めに手を打った方がいいかもしれません。
- 問題行動を見て見ぬふりしている
・注意できない
・まとはずれな注意をする
・放置しているうちに、問題がさらに悪化する - あいさつができていない
・「おはようございます」が返ってこない
・だから、新人も言わなくなる
・そのうち、誰も目を合わせなくなる - 報告・連絡・相談が機能していない
・「あとで言おう」が積み重なる
・そして気づいた時には、クレームだけが突然届く - 残業が多い
・上司が部下の仕事を把握していない
・不必要な残業が増え、人件費が膨らむ
・給与の不公平感で士気が下がる - 誰が責任者かわからない
・指揮命令系統が曖昧なまま放置されている
・ミスが起きても、誰も責任を取らない
なぜ「当たり前」ができなくなるのか
これらは、社員の能力や意欲の問題ではありません。
仕組みがない。基準がない。誰も言わない。
その積み重ねが、「当たり前ができない職場」を作っていきます。
そして怖いのは、じわじわと悪化するので、誰も「問題だ」と気づかないことです。
今日からできる、5つの一手
- あいさつを、上司から始める
部下に言う前に、まず自分がやる。 - 報連相の「場」を作る
朝5分の共有だけで、情報の抜けは減る。 - 部下の仕事を週1回確認する
把握しているだけで、残業は減らせる。 - 問題行動は、見て見ぬふりしない
「そのうち直るだろう」は、ほぼ直りません。
放置された問題は、「会社公認のルール」に変わっていきます。 - 役割と責任を言葉にする
「なんとなく」の分担は、必ずトラブルになる。
まとめ
「当たり前のことが当たり前にできている会社」は少ない。
だからこそ、それができている会社は強い。採用でも、定着でも、お客さんからの信頼でも。
勉強会の帰り道、一人の社長がぽつりと言いました。
「結局、基本なんだよな」
そうです。基本が、一番難しい。
派手な制度より先に、「おはようございます」が返ってくる会社を作る。
実は、それが一番難しく、一番強い組織づくりなのかもしれません。
【セルフチェック】あなたの会社は大丈夫?
□ 上司から部下にあいさつしている
□ 報連相のルールが決まっている
□ 残業の原因を把握している
□ 問題行動をその場で対応している
□ 役割と責任が全員に伝わっている
チェックが少なかった方は、今のうちなら『小さな修正』で会社を元に戻せます。
執筆:埼玉県熊谷市の社会保険労務士・竹内由美子(中小企業の人と職場の課題をサポート)
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